映画三昧記
                             
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映画三昧記2023年12月22日
●僕は今年を締めくくるにふさわしい作品で出会う。

待望の「PERECT DAYS」を見た。

本年度カンヌ映画で役所広司が男優賞に輝いた作品。
監督は「パリ、テキサス」、「ベルリン・天使の詩」のドイツの名匠ビム・ベンダース。
東京、渋谷のトイレを舞台にトイレの清掃員の男の日々のゆらぎを描く。
役所のセリフはほぼない。ただただ寡黙に仕事をこなし、仕事帰りの銭湯、
安い飲み屋、古本屋の文庫本、車で聴く年代物の音楽カセット、たまに場末のバー。
古いアパートでの毎夜の読書と・・・、大きな事件は起こらない。
淡々とした、その日々の繰り返しの中で、彼の選択した人生を見つめる。
人の幸せのものさしを計る、人生観を問いかける 1作。
娯楽作ではない、映画好きじゃないと退屈かもしれない。
ただし、東京のアートなトイレの数々には驚かされますヨ。
それにしても、男優賞に輝いただけに役所の演技はまさに自然体、これぞアクター。
本当に年末に、今年を締めくくる映画に出会えたシアワセ。ありがとう。
本年度NO.1の映画です!
今年は私にとって、とてもとても勉強になる1年でした。
感謝です。

映画三昧記2023年12月18日
●僕は韓国映画三昧。

「オマージュ」を見た。

ヒット作に恵まれない女性監督。
頼まれた仕事は60年代韓国映画初の女性監督の映画修復作業。
気乗りはしなかったが、あの時代の背景、生き様、過酷な状況を
共有した人達を通じて、自分の人生を見つめ直す人間ドラマ。
内容は結構、シュールか、だから総じて、レビュー評価は何となく悪い。
でも、映画をとても愛する人にはたまらなく、いとおしく、
心を揺さぶらました。
とっても、大好きです。素晴らしい映画です。
これぞ韓国映画の感性です。

「告白、あるいは完璧な弁護」を見た。

見るうちにどこかで見た内容?
鑑賞途中で確認したら、スペイン映画のリメイクです。
その作品がとても面白かったから、つい、対比したくなる。
それでもサスペンス、ミステリー映画は韓国映画のお家芸。
それだけに韓国風味付けも手堅く、上手い。
初めて見る方にはいいかも。

「THE KILLER 暗殺者」を見た。

スタイリッシュガンアクション映画。
まさにキアヌの「ジョンウィック」を意識した作り。
前半はもたついたが後半は見せ場十分の出来栄え。
まだハリウッドには及ばないが韓国映画のアクションに力を入れる熱量は半端ない。
制作陣、とてもとても頑張っている。

「君だけが知らない」を見た。

事故から目覚めたら記憶喪失。夫の献身的なサポートにも守られながらも
未来が見える幻覚に襲われる日々。私は誰?夫は?
少々、手垢のついたネタだから、当然、話をごちゃごちゃした話になった。
もう訳わかりません。疲れました。

と、
ここまで韓国映画で、
そこでにしたらいいのに、邦画のB級映画の「ヒッチハイク」を見た。

それが、アホを通り越して、とんでもないバカ映画。
今まで、このホラーパターンで何作も作られたのに、
進歩どころか、ぬかるみ、泥沼状態。
よくもまあ、この脚本で製作するのか、映画会社の神経を疑う。
監督も輪をかけて、ド下手。怒りMAX!そこは我慢で見たよ。
これをイオンシネマで上映でしてたけど、お金をとれるものでもない。
タダでも勘弁して欲しい。
私、DVDで当日返しの保険かけたのに、返しに15分遅れで延滞料金330円をとられた。
あちゃ~!何じゃないな。トホホ・・・。

映画三昧記2023年12月8日
●僕は泣いた、泣いた。

「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら」を見た。

女子高生がタイムスリップしたら、太平洋戦争終戦間近の時代へ。
そこで出会った特攻隊員を通して、戦争の悲劇を問う。
レビュー評価に甘口とか書かれているが、私はそう思わない。
この御時世にあえて、若干、甘口でもいい。
初日平日なのに、テーマがテーマだけにお客も年配者ばかりと思いきや、
意外にも、午後3時の為か、女子高生がほとんどにはビックリ。
コミックの映画化、ラブストーリーという切り口もあるが、敷居の低い導入部で、
このようなテーマを見てくれるだけでもいい。
そして出演者たちの演技がきちんと歴史を理解してセリフに魂が入っているのが
素晴らしい。また エンターティメント(甘口)にしながらも、
脚本、演出(この監督、上手い)の技が光る1作です。
とにかく、JKに囲まれて、ラストは涙と鼻水でぐちゃぐちゃになりました。
是非、みなさん、御覧下さい。いい映画です。

映画三昧記2023年12月3日
●僕は煮えくり返る。

「隣人X」を見た。

とてもとても腹が立つ、こんな脚本(原作あり)で、よく映画にしたものだ。
内容は、アメリカがある惑星から紛争で逃れた難民”X”を受け入れたことから
日本も追従したが、国民には誰かは知らせない処置。しかし、誰が”X”探しに
やっきになるメディア。その中、週刊誌記者が一人の36歳の女性に的をしばり
交際にこぎつけ、真相を求めていくという展開。
これがとんでもない逸話のオンパレード。ありえない事だらけ、矛盾だらけ、
これ企画段階で、脚本、おかしいじゃないか?の異論がないのも不思議?
また出演者も意見が出なかったのも何故に?
全編に渡り、こんなに腹が煮えくり返る映画も珍しい。
ここ10年、最悪の映画です。

映画三昧記2023年12月1日
●僕はぐったり。

「怪物の木こり」を見た。

は~、しょうもない映画。
サイコパスvsサイコパスの過激さかと思いきや、
たらたら、全然盛り上がりのない展開、これ、何?何?、再度、何???
あくびが眠気が襲うばかり・・・。三池崇史監督も一時代を築いた方だが、
こうも老いぼれてしまうとは・・・。
今年、最低級の映画かな。

映画三昧記2023年11月24日
●僕にとって、二階堂ふみ。

「翔んで埼玉 琵琶湖より愛をこめて」を見た。

前作の大ヒットを受け第2弾です!
今回は関西圏をネタに埼玉との激突。でも、始まって1時間過ぎても笑えない。
どうした、どうした、やっぱ強引な関西中心ネタでは話がちらかってのれない・・・、
やっと、やっと、臭い臭い、”フナ寿司”ネタでつい笑い、
そこから、1作目でも爆笑をとった、おなじみ出身地有名人肖像合戦で笑っちゃう。
ラストは特撮の大仕掛けネタが炸裂。製作費もかけています。
後半で何とか面目たもちました。
またまたGACKT、二階堂ふみ、はじけています。

映画三昧記2023年11月23日
●僕は大あくび。

「首」を見た。

世界のキタノ、北野武監督、老いを感じさせる1作になってしまった。
行き当たりばっりたりな展開、タケシ独特の世界観、切れ味、パンチも弱い。
過去の彼ならバッサリ編集が妙だったが、本作はくどく長い。
動の世界も、静の画をあえて入れて狂気を醸し出しだしたりと
演出も世界の映画好きを唸らせたものだが、これがない。どうした?
一時代を築いた北野監督、もう終わってしまうのか・・・?
カンヌ映画祭でも上映したが、歴史背景がわからない海外のお方、
チンプンカンプンだったでしょう。退屈な時間でした。がっくり。

映画三昧記2023年11月21日
●僕のローキック。

「OUTアウト」を見た。

「ドロップ」の品川ヒロシ監督、久々のヤンキー映画。
前半は品川の脚本だけに笑いをとりたいがため、少々、丁々発止会話シーンが
長過ぎるのが難だが、後半はあれよあれよと怒涛の展開、アクションもキレキレ、
「東京リベンジャーズ」よりも迫力あり。ほとんど無名俳優なれど、よく頑張りました。
品川監督、うまくまとめました、上手いじゃないか。面白い!

「法廷遊戯」を見た。

無理無理のスートーリー。それはないわ~・・・。
私はちっとも面白くなかった。

映画三昧記2023年11月13日
●僕はうつつ。

「正欲」を見た。

息苦しく生きる、普通ではいられない。私はここにいていいのだろうか?
自己否定を背負った人たちの葛藤が描かれる。
まさしくこの映画、賛否は別れるだろう・・・。
ある意味、これを感じるか、感じないか、感性次第です。
もがいて、あがいて、それでも、生きる、生きる意味を探しあぐねる・・・。
是非、心の闇を抱えた方は、ご覧下さい。
私はハマりました。
監督、「前科者」、「あ々、荒野」の岸義幸ならでは。
さらに出演者、稲垣吾郎、ガッキー、磯村勇斗たちがみな演技がいい!

映画三昧記2023年11月9日
●僕は我慢ならん。

「人生を詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした」を見た。

私が好きな、元・乃木坂46の深川麻衣です。
元アイドルがおっさんの家にルームシェアをして、
日々のふがいなさに苦悩しながら、人生を見つめ直すという展開、
これが怒りも覚える、セリフが定形、はいはい、そのベタが悶々と延々と繰り返される。
この苦痛に満ちたストーリー、原作は青二才の元アイドルらしく、子供ぽっい筋書き。
今更に、何故に映画化したか?ここまで長たらしいタイトルで引き付けるのなら、
きっちり、裏切って見せよ。腹が立つ!ただし、深川麻衣はちゃんと演技してます。

映画三昧記2023年11月7日
●僕を幻惑させて。

「唄う六人の女」を見た。

深い森で事故に遭い目覚めた男ふたりは、奇妙な女、六人に監禁されてしまう。
男たちは得たいの知れない摩訶不思議な世界に導かれていく・・・。
この世界観はとても好き。前半はなかなか良かったが、行き着くところが、
よくある自然破壊がベース。もっと、斬新なオチにして欲しかった。がっかり。
救いは、この女たちの中で、水川あさみが妖艶で適役です。
また、見つめる女役、”桃果”がすごく可愛かった。もっと見たかったヨ。

映画三昧記2023年11月4日
●僕は当然、

「ゴジラ-1.0」を見た。

「ALWAYS 3丁目の夕日」、「永遠のゼロ」の山崎貴監督、
「シン・ゴジラ」の後だけに、荷が重かったはずだが、そこは山崎さん、
得意なフィールドを持ち込んで、昭和の荒涼たる戦後の東京にゴジラのお出まし。
突っ込みどころは満載、出だしもお安くゴジラの登場や、たらたら昭和大衆演劇の演出、
もう前半は、ゴジラはメインではなく、戦後の苦悩を描くばかでヘキヘキ・・・脚本が薄い、
やっと、ゴジラの海上バトルのVFXは見入る、上手い、凄い、またそこから、戦後話、長い、
そうこうして、遂にクライマックス、これが突っ込たくなる、もはや、「永遠のゼロ」です、
挙句は、ネタばれ(ゴジラ爆発に一同、ゴジラに敬礼してる?????)、
なんやかんや文句ばかり並べましたが、「シン・ゴジラ」とは一線を画す、
山崎・ゴジラ・ワールドには仕上がっていますかな。
後、やっぱ、おなじみゴジラの音楽のアレンジが重厚ましまし、このジャラジャラ・・・が
いっそう、映画を引き締めてくれます。

映画三昧記2023年10月31日
●僕の冬の稲妻。

「愛にイナズマ」を見た。

私が大好きな映画「町田くんの世界」の石井裕也監督、「月」を含め、
精力的に創作活動、このバイタリティ、凄いです。
本作は、映画監督デビュー控えての新人女性監督が、業界の闇に翻弄され、
ジレンマに陥りつつ、家族との絆を紡いでいく物語。こう書くと、あるあるな感じなのだが、
そこは石井裕也監督、前半は長い間合いの映画通のための進行にだれるが、
後半のまとめ方は、職人技の成せる業。ツボは心得ている。
私は好きです。

映画三昧記2023年10月27日
●僕のペース配分。

「ドミノ」を見た。

アクションを期待したのに、荒唐無稽、虚構世界と現実を行きかうサスペンス。
とってもお安いお話。わちゃわちゃしているだけで
取り止めも無く、全編、拍子抜け、ロバート・ロドリゲス監督とベン・アフレックのタッグが
泣きます。はい、つまらん。

「死霊のシスター 呪いの秘密」を見た。

「SAW」のジェームズ・ワン製作のおなじみホラー。
出し物は、定番の積み重ね、今まで見たパターンだから
怖くはない。モンスターが暴れまくるオバケ屋敷かな・・・。
ただし、あるシーンで、壁に大量の写真雑誌がラック状態、風にあおられ、
ページが凄まじい勢いでパタパタめくられていき、化身が姿を現す場面は、
見応えあり、ここだけで見る価値はありました。

映画三昧記2023年10月20日
●僕のアダ。

「おまえの罪を自白しろ」を見た。

原作がどうだか知らないが、それにしてもテレビドラマなノリ。
お話は、大臣の孫娘が誘拐され、条件は制限時間までに自らの罪を記者会見という設定。
展開のスピード感があるが無茶過ぎます。犯人も容易に察しがつきます。
肝心の中島健人たちの記者会見シーンが、あのジャニーズ会見を彷彿させる・・・。
何の因果か?ケンティ、今さらに、たまたまの奇遇なのだが、いやはやです。

映画三昧記2023年10月18日
●僕の狂気。

衝撃の問題作「月」を見た。

私が大好きな監督のひとり、「船を編む」の石井裕也監督の最新作。
実際に起きた障害者殺傷事件をモチーフにした、かなり突っ込んだ問題作。
施設の描かれ方や内容がかなりデフォルメされ過ぎだが、
製作者サイド、主演者たちの相当の覚悟をもって臨んでいるのは伝わってくる。
後半の宮沢えりと磯村勇斗との対峙シーンは見応え十分、
人間の偽善をあぶりだしていく・・・。ここは1番の見所です。
ただ、全体的に、登場人物がみな、異常の淵に立ちすぎた視点だろう。
もっと平凡な、身近なことからの狂気性に趣を置いたら良かったと思うが・・・。
でも、とにかく、是非、みなさんも見て欲しい。

映画三昧記2023年10月14日
●僕は満足。

待ちに待った、岩井俊二監督最新作「キリエのうた」を見た。

元BiSHのアイナ・ジ・エンドを主役に岩井俊二監督、久々の快作。
アイナの歌声、自然な演技、彼女の魂と岩井の見事なコレボレーション。
およそ3時間の長尺なれど、全然、見飽きない、ただし、つまめるシーンも多い。
そこは差し引いても、岩井俊二の原点回帰を思わせる出来栄え。
やっぱり、岩井俊二は凄いな~!

*(この映画の主題歌、アイナの”キリエ 憐れみの讃歌”の歌い出しメロディ、
このメロディが全編にわたり流れるたびに、あれっ、この曲、どっかできいたメロディ?と、
何だっけ?と思っていたのは少々、つらかった・・・。見終わって、
NHK番組「ファミリーヒストリー」の主題歌、くるりの”リメンバーミーと思い出し、
それにしても似すぎ?パクリではないでしょうが・・・。)

韓国映画「別れる決心」を見た。

「オールド・ボーイ」、「お嬢さん」の世界に知れたパク・チャヌク監督作品。
夫殺しの疑いを持たれた妻と刑事との対峙しながらも惹かれあうサスペンス。
1時間半あまりは、監督の独特のセンスが光り(映画マニア向け)、ハマりにハマったが、
そこから1時間、その技法を延々やられると、こちらもダレるというか、
もういいよ、腹いっぱい、
結局、監督の趣味映画を見せられるだけか・・・。際立つ才能はわかるが、
2時間半はあまりにも長過ぎます。

「ケイコ 目を澄ませて」を見た。

本作で、日本アカデミー最優秀主演女優賞に輝いた岸井ゆきの、
耳の聴こえないボクサーに扮する。やっとやっと見れました・・・。
岸井ゆきの、役に徹して、練習のたまものが画面に凄味があふれる。
制作陣の熱量も伝わってくる。映画マニアにはうってつけの作品。
難を言えば、岸井ゆきの苦悩アップシーンの多さが気になった。

「銀平町シネマブルース」を見た。

ミニシアター映画館を舞台に映画好きが集うハートフル物語。
映画館経営経験者や映画マニアにはたまらいテーマ、ついつい見ちゃうが、
不祥事を起こした小出恵介、久々の主演ながら、話がとっちらかった印象、惜しいな・・・。
でも、映画館ネタだから、まあいいや。

「妖獣奇譚 ニンジャvsシャーク」を見た。

勘弁してよ。売れない役者たちの三文演技にうんざり。
アホみたいにしょうもない展開、これはいけませんネ。

映画三昧記2023年10月6日
●僕はNGかな?

「アナログ」を見た。

ビートたけし原作だから見た。
携帯を持たない女と恋愛ベタな男の行き着く先は・・・。
たけし流で落とし込むと思ったら、定石のお涙頂戴でしゃんしゃん・・・。

映画三昧記2023年10月4日
●僕の桃色吐息。

「BAD LANDS」を見た。

原田眞人監督が特殊詐欺の裏社会を描く。
出だしから40分ほどは、詐欺軍団と警察の攻防、裏社会の実情にのめりこんだが、
突如、あれま~の失速、深夜のテレビドラマ的なよくある展開になり下がる。
また、人間関係を丁寧に描かれてないので、深みなどもなく、
上滑りの悪と悪の対決を見せられるだけ・・・。
安藤サクラと山田涼介のベランベ~口調もやってます感も追い討ちをかける。
後半はただただ、思わず、”何でこうなる?”が口をついて出る。
がっかりです。

映画三昧記2023年9月29日
●僕は鳴り物入り映画を。

「沈黙の艦隊」を見た。

伝説の漫画、遂に実写化です。どうなることやら・・・。
防衛省の協力ということで、期待もあったが、
見事に肩透かし。大事な冒頭シーンも監督の才能の無さで迫力も何もない。
ここを緊迫感を持って描かないと、次につげられない。案の定、
ここから、とてもチープな展開に終始。原作を知らない方は???
見せ場の潜水艦バトルシーンに至っては睡魔が襲う。
極めつけは、ネタばれになるが、”えっ、ここで終わり?”で締める。
続編あるの?もういいよ。

映画三昧記2023年9月27日
●僕と時代。

「こんにちは、母さん」を見た。

小津安二郎な画作りから始まる・・・。
山田洋次の新作は寅さん映画の風合いを吉永小百合と大泉洋に託したが・・・
昭和のベタ感満載、一時はどうなることやらと思ったが・・・、
話が進むうち、それはそれでいい味を出してくる。これが山田洋次ワールド。
92歳の監督、引退をよぎる吉永小百合、二人が取り組んだ、魂のこもった映画でした。
で、
偶然にも、その日の夜、NHKの番組「プロフェツショナル仕事の流儀」で、
この映画での山田洋次と吉永小百合、二人の映画に賭けるドキュメントを。
映画を見た後だけに、製作エピソードに胸打たれる。
でも、このような作品がいずれ、無くなっていくと思うと・・・、寂しくなります。

映画三昧記2023年9月25日
●僕は2ヶ月振りの映画館三昧です。


「ジョン・ウイック コンセクエンス」を見た。

シリーズ第4弾。
1作目はマイナー作品ながら、予想外な世界的ヒット、キアヌも「マトリックス」から
やっと低迷期を脱出した、内容も明快、ガンアクションが売り。
本作は潤沢な製作費ということで、世界的ロケーションもセットも派手、手始めのアクションも15分位も続く、ドニー・イェン、真田広之もからみ、早くもクライマックスか?思うほど。
それでも、それを超えるアクションを期待通り、ほりこんでくる。
凱旋門前の道路でのカーアクション+ガンアクションは凄まじく、これは見物。
また何部屋もめぐるアクションも天井無しの真上からの俯瞰長回しワンカット撮影も新鮮、
とどめは、200段に及ぶ長い階段での大勢の殺し屋とのガンアクション、キアヌも含め、
階段、落ちる、落ちる、スタントマンもみな命がけ。いやはや・・・。
これぞアクション映画のお手本、ただ難をいえば、監督が製作を兼ねているので編集権もあり、ドラマがやたらと長い、だから上映時間も2時間49分。バッサリ、2時間したら、もっと評判も、さらに上がったのに・・・。とにかく、アクション映画好きなら必見です!

「ミステリと言う勿れ」を見た。

この作品の売りは主人公整の能書き(論理的解釈)なので、筋立てに文句はあまり言いたくはないが、本作のミステリーはあまりにも陳腐でアホ臭い。テレビドラマはそうでいいけど、
映画となると、そうはいかない。お金をとるんだものネ。
本作は「犬神家の一族」的なノリだが、到底、及ばない。展開も仕掛けも何それ?犯人の動機も?殺す意味も?ラストはコメディみたいな謎解き?に口あんぐりです。
(ネタばれ:飲んだもの、何?睡眠薬?それで事故につながる?)含め、伏線回収も無理無理のオンパレード。まあ、整くん(菅田)の持ち味はいいので、目くじら立てて怒るほどではないが、残念ながら、ここに邦画の安さを垣間見る。

「禁じられた遊び」を見た。

ホラー映画の金字塔「リング」の中田監督、それから20年間、
新作見るたびにガッカリの連続。
これまた冒頭から、ダメの匂いプンプン・・・。話が進むうち、さらにウンザリ。
なんも、怖くも、面白くもない。

遅ればせながら、やっと、夏の目玉作品2作品を見る。

「ミッション・イン・ポッシブル デットレコーニング」は、
トム・クールズならはの体を張った、命がけのアクションはもちろん、
サービス精神旺盛の映画愛ふれる、てんこ盛りの娯楽作に仕上がっている。
目新しいアクションシーンはないが、そこは創意工夫。
オリエント急行の電車の屋根でのシーンの、CGに頼らずリアル、どう撮影したのか?
メイキングが見たいものだ。とにかく、トムはやっぱ、凄いです。
ただし、このシリーズの予告編、いいところ、ほとんど見せているから、見せ過ぎです。

「キングダム 運命の炎」は、シリーズ3作目、
原作ファンには申し訳ないが、この映画の佐藤信介監督とアクション監督の
下村勇二とのタッグ・アクション見たさのみ、すみません。
今回は、ドラマに重点を置いている(大衆演劇な演出)、だから出だしから40分ほど
アクションなし、要の合戦は、万単位の対決なれど、俯瞰のCGでは万で描かれるが、、
肝心のシーンは実際は200人ほどが蠢く、そこの落差、予算上、仕方ないと理解しつつも
どこか安い、100人の先鋭部隊もどこか弱弱しく、はずまない。
1作目には及ばないけど、作品に賭ける制作陣、出演者たちの意気込みは十分、
伝わってきます。

映画三昧記2023年7月14日
●僕の嘆き。

「君たちはどう生きるか」を見た。

「風立ちぬ」から10年。引退撤回までして取り組んだものは・・・。
前作のリアルでとどめて置けば良かったのにと、しみじみ・・・。
今回、過去の実績を積んだファンタジーとくるとは・・・
脈絡のない展開、ここで終わりかと思いきや、また冒険が始まる?????
一体、何を描きたい。あのベストセラー小説からインスパイアされたと言っていたが、
その片鱗は伺えない。厳しいことを書き連ねたが、
本作で、宮崎駿の名を汚すことはない。偉大なるアニメ巨匠に変わりない。

映画三昧記2023年7月13日
●僕はいい作品に出会う。

ウクライナ・ポーランド合作映画「キャロル・オブ・ザ・ベル 家族の絆を奏でる時」を見た。

第二次世界大戦最中、ウクライナ、ポーランド、ユダヤの家族たちが引き裂かれ、
唯一、残ったウクライナの女性がそれぞれの子供たちを守り抜ぬことする物語。
本作は2021年の作品、ウクライナ戦争前に出来たもの。
戦争の理不尽さ、過酷さ、あらがえない現実を、作りも大上段から構えてはいない、
とても見やすく、上映時間2時間。とても引き付けられた。
是非、御覧ください。

イタリア映画「遺灰は語る」を見た。

タイトルに魅かれて・・・。
イタリアの名匠監督というが、眠たくなるほど・・・。
わかろうと何とか踏みとどまったが、結局、よう、わからん。それだけ。

映画三昧記2023年7月12日
●僕はダークまみれ。

「遠いところ」を見た。

沖縄ゴザを舞台に17歳の母親が、働かないDV夫のため、キャバクラで働いたり
挙句は奈落の底にウリにまで堕ちていってしまう社会から取り残された女性のドラマ。
全編、いいことは何もない、その日その日の過酷な日常だけをひたすら描く。
問題定義したいテーマかもしれないが、登場人物のそこに至るまでの内面、心情などは、
ほとんど描かれていないから、ドラマ性がとぼしい。
こんな男と何故、離婚しない、その訳も描かれない、周りもすすめない、そこが肝心なのに、
ただただ金がない、殴られる、体を売る、最後はバッドエンド。救いは何もない。
沖縄にはこのような現実があります風ドキュメントのみで終結。と、書いたが、
ただし、作り手の意気込みは痛いほどわかる。それは凄い。
そして、初主演の花瀬琴音の魂のこもった見事な演技、体を張った根性は見上げたものだ。素晴らしい!拍手を送りたい。

「交換ウソ日記」を年甲斐もなくと言われそうだが何か?

前半は良かったが、後半は強引浴びせ倒し的な展開。
あれっ?解決なしの急に場面展開に???そこから怒涛の何でもアリ状態。
最後はめでたしめたしなら、みなさん、どういいでしょうか?感動してちょか?
主演カップルは、結局、ウソを互いに突き通す平気さを持ち合わせた
サイコパスな恋愛映画と、うたった方がいい。純愛などではない。いびつな恋愛か。
でも、これで、喜ぶ若い方は多いだろう・・・。それが世の中か・・・。
救いは、出演者の演技に罪はない、よく、やっている。

映画三昧記2023年7月10日
●僕は17年ぶりに再度見た。

「時をかける少女」を見た。

ふたたびスクリーンに戻ってきました、「時をかける少女」。
17年ぶりに見たが、やはり、凄かった!細田守の最高傑作です。
それ以後の彼の作品は見ていますが、到底、この作品には及ばない。

*あの当時は、この作品を映画館時代、上映しましたが、たまたま映画会社から
頼まれただけで、細田守、誰?って感じ、期待など一切無く公開。いや、フタをあけたら、
お客さんが来る、来る、上映期間を延長したほど・・・。ただ、もっと長く上映したかったが、
この作品はミニシアター系で映画本数も少なく、後がつまっていから渋々と終映。
あまりにもいい作品だったこともあり、断腸の思いで終わった、あの夏の上映は今でも鮮明です。それほどまでに心に残り、上映した身としての感慨深さ、あらためて再度見て、
この映画を上映できたことは誇りです。映画館冥利に尽きます。

映画三昧記2023年7月8日
●僕はあえて。

「Pearl パール」を見た。

見る前から、一筋縄ではない幻想的なサイコパス映画でしょうネ。
本来は見ないが、見ないと何も言えないから・・・。
はい、監督さんのお好きなようにやっています。私って、凄いでしょうを。
後半、主演女優の10分近い長台詞、ワンカット長回し、セリフ全部覚えましたか・・・、
見せ場でしょう、監督もどうだ!、このシーンはの喜びが透けて見えます。
トドメは、よくあるパターンの殺し絵図。はい、はい。
シリアルキラー映画を芸術しました、さあ、とくとか。
この作風に高評価するのがカッコいいとばかりに、高得点も多いでしょう。
私は、大嫌いです。

映画三昧記2023年7月7日
●僕は七夕に何を願う?

「1秒先の彼」を見た。

台湾映画「1秒先の彼女」をリメイク。監督に「天然コケッコー」の名匠・山下敦弘、
脚本が宮藤官九朗のタッグとくるから、期待を膨らませて・・・。
お話は、ワンテンポ早い男性とワンテンポ遅い女性の”消えた1日”をめぐるファンタジー。
前半はまどろっこしいが、それはフリで後半は”消えた1日”の謎解きが見せ場。
京都市全面の協力をロケもあり、それなりに見入るが、どうものらない。
監督の演技の間の取り方が長めのせいか、もう少しスピーディにすれば盛り上がったはず。私の好きな清原果耶が出てるからいいとしよう。

「探偵マリコの生涯で一番悲惨な日」を見た。

あきれ返るぐらい、しょうもない映画に出くわした。
主演が今や売れっ子の伊藤沙莉なのにいかさず、出番は少しの飼い殺し状態。
監督が2人体制でオムニバスしたので話がかみ合わない。
その上、役者にアホな芝居をつけて、監督の自己満足のみ・・・。
このような映画を作る神経、そら、邦画が衰退するはず・・・。

映画三昧記2023年7月4日
●僕は感慨深い。

「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」を見た。

見納めの最終作。
ハリソン・フォード80歳、大丈夫かと案じたが、あなどるなかれ、
期待値を上回る出来栄えに満足。本作はスピルバーグが監督ではないが、
シリーズ同様、ジョージ・ルーカスと共に強力タッグ製作が心強い。
アクションの入れ込み方とテンポもいい、2時間半は少々長いが、退屈はしない。
昨今、「アベンジャーズ」などのCG多用のSFモノばかりでゲンナリしていたが、
ノスタルジックでアナログな感じ、これぞ、ハリウッド王道娯楽作を見たぞ!の思い。
賛否はあろうが、この王道に酔いしれた世代にはたまらんです。
音楽もおなじみ、ジョン・ウィリアムズとくるから、エンドロール見ながら
なんか、ラストは目頭が熱くなってきた。あ~映画好きで良かったな~を痛感。
娯楽作なら「ポセイドンアドベンチャー」、「タワリーングインフェルノ」、「ダーティハリー」等で
育った者には、やっぱ、オーソドックスなものがいい!あ~面白かった!
そして、シアワセをしみじみ・・・。ハリソン、ありがとう。

映画三昧記2023年7月3日
●僕は期待してなかった。

「東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 決戦」を見た。

前編が消化不良のスカスカのアコギな商売映画を見せられ、ようやく決戦場の後編。
いくら決戦といえど、内容は大乱闘シーンが大半を占めて、見飽きてくるを超えて、
早く終われと願う始末。殴り合いばかり、見たくない。そして、
無理な話を強引に矛を収める、戦う意味も???この2部作を足しても
なんも、面白くも無かった。出演者が魂を込めたみたいな言ってたが、
この映画に出る意味にあんの?ただの殴り合い映画、それも単調な・・・。
あの1作目は、話も簡潔で、彼女を救うための命題がきっちとあったから、
とても面白い作品に仕上がったのに・・・。このPART2で台無しにしてしまった。

「山女」を見た。

18世紀末、東北の山深い村。凶作にあえぐ村人たちの中で、
村八分的な家族3人の娘が生きる手段のため、ひとり奥深い森へと入り込む・・・。
そこで待ち受けていたものは・・・。深い映画と思ったが、なんのなんの、
意外に拍子抜け、格段に何というテーマも感じられない。何で製作したのかネ。
「山女」というタイトルに肩透かしを食らった。主演の山田杏奈が頑張っているのはいい。

「オレンジ・ランプ」を見た。

39歳で認知症になった男性の実話、家族の物語。
このテーマだど、テレビドラマでも良さそうなものだが、
映画にすることもいいこと。監督も奇をてらわず実直に真摯に
丁寧に撮っているのが好感。これからは5人に1人が認知症時代を迎え、
この映画がある意味、認知症から学ぶ教科書の要素がある。
年配者も若い人も、見て下さい。

映画三昧記2023年6月30日
●僕は2日続けて伏見ミリオン座に行く根気。

韓国映画「小説家の映画」を見た。

世界に轟く、名匠ホン・サンス監督の最新作。
本作もお得意の長回しセリフ劇。この方の作品は絶対に映画マニアにしかわからないかも。
ことたてて物語は無い、日常会話を見せられるのみなので退屈といえばそうかも。
私は、あの女優キム・ミニを初タッグの「正しい日 間違えた日」作品が1番好きだが、
(*それが縁で、監督とキム・ミニが不倫して今やパートナーにもなってしまった。)
本作も、キム・ミニ愛にあふれている。結構、今でも可愛い。
でも、今回は私のツボにはハマらなかった。

映画三昧記2023年6月29日
●僕はやっぱ、このような映画がいい。

「ウーマン・トーキング 私たちの選択」を見た。

実話を基に、閉ざされた村での幾多の性被害から立ち上がる女性たちの物語。
村の男たちの仕業に業を煮やし、男たちが不在の間に、女性たちが集り、ここを出るか、
居残るか、選択を選ぶ話し合いを描く。全体に宗教的なやりとりに終始するので、
見ているほうも疲れるが、どんどん話が進むうち、意を決した女性たちの熱い行動に
引き込まれていく・・・。娯楽作ではないから、一般ウケはしないが、
”映画の魂”を垣間見る作である。映画好きには、胸打つ1作!

映画三昧記2023年6月28日
●僕はどうしょうもない映画とわかった上で・・・。

「プーさん あくまのくまさん」を見た。

ポスターに秋元康が買っていたので、そんなことあるか!と、確認の為。
はい、しょうもない。プーさんが暴れ、殺しまくるのみ、漠然と。
B級、いやC級、うん、D級、あ~評価もしたくない。
50年前「悪魔のいけにえ」、「13日の金曜日」などなど数々の名作スプラッタ・ホラーが
誕生し、それからも「クライモリ」などなど受け継がれ、それでいて、ここにきて進化なし、
いや、劣化に成り果てる様、何を勉強してきたのか?

映画三昧記2023年6月26日
●僕は言われそう、この手のアニメ見るの?

アニメ「青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない」を見た。

何故か直感で、このタイトルに魅かれた。シリーズものと知らず、初見。でも当たりです。
(レビュー評価を見ると初見は厳しいとあるが、いやいや、よくわかりますヨ。)
引きこもりの妹、兄を慕い、同じ高校の受験に揺れ動く思春期を淡々と・・・。
これがいいんですヨ。画も凝ってますではなく、展開も人の痛みに寄り添う、見守る、
昨今の”新海誠風”な、どうだどうだの押し付けも無く、やさしさに包まれています。
このようなアニメが評価されているのは、救いです。見て良かった。

映画三昧記2023年6月23日
●僕はのんびり。

「大名倒産」を見た。

見ておくかの気持ち程度。
松竹の大名シリーズのお家芸。安定ましましの内容。
批評するまでもない、のんびり見て下さい。

「逃げきれた夢」を見た。

認証症が出始めた定年間近の定時制高校の教頭役に光石研。
今さらに自分を見つめ直し、人との交流を描く。と、書くと認知がテーマではなく、
自分勝手な男の理屈、能書きタレのアホな映画。光石に罪は無い、延々のひとりしゃべり、
監督のひとりよがりな演出、長い間合いをとりの無音シーンの多さに苦痛を伴う。
”これって、どう、芸術してるよネ”、あ~透けて見えます、監督のいやらしさ。
見る側のことなど無視。お蔵入りして下さい。

映画三昧記2023年6月21日
●僕は映画ほうけてる。

「OSAKA VINTAGE DIARY 大阪古着日和」を見た。

さらば青春の光の森田哲矢を主演に古着の”孤独のグルメ”的なノリ。
私は一切、古着には興味は無い、いや、潔癖だから無理。
タイトルに興味がそそられたので鑑賞、またもや2日連続名古屋バルコへ・・。
(最近、多くある近くのシネコン、あまりミニシアター系作品上映しないのがつらい。)
お話は前半は古着がメインだから、なんも弾まなかったが、
後半、女性バイト店員との交流から面白くなって、いいラストにソフトランディング。
森田の味が存分に引き出された、意外な拾い物です。ほんわかしました。
余談*鑑賞後、街へ出ると、やっぱ名古屋栄、おしゃれな人が多いこと。
過去、東京の代官山に仕事で行って、凄くおしゃれな人の多さに驚いたが、
名古屋栄も結構イケてます。でも、ごめん、四日市に帰ると、う~んと唸ってしまう・・・。

映画三昧記2023年6月20日
●僕はもたも名古屋まで。

「アシスタント」を見た。

映画業界にはびこる実態を赤裸々に実話に基づいて。
Metoo運動に起因する、この裏事情を1時間半、淡々と、BGMも一切なし、
アシスタント女性の1日が描かれる。不条理で酷な世界。ただただ耐えるのみを
強いられる。レビュー評価は低いが、私はハマった。女優の上手さ、奇をてらわない演出、
見事である。やはり、ミニシアター系のこのような映画が私は好きだ。

映画三昧記2023年6月19日
●僕はまたかと思う。

「ザ・フラッシュ」を見た。

こう、立て続けに、アメコミ映画を見てると、娯楽映画って何?と思わせる。
本作も冒頭にド派手なアクションをぶっこんで来て、これはいいぞ!とワクワクも
暗雲が・・・。ここから一人二役の会話に終始。ほぼ1時間か・・・。
やっと、ラストバトルが始まって、やれやれが、それも、もうどこかで見たよのオンパレード。
また、くどい。時間を巻き戻す技なら、何でもアリ状態、そら死なないわ。
単純明快な”アベンジャーズ”の方がまだいい。

映画三昧記2023年6月17日
●僕は物知り顔はしない。

「スパイダーマン アクロス・ザ・スパイダーバース」を見た。

「スパイダーマン」のアニメ版と思って見たら火傷するよ。
これを、凄い映画!と言ったらカッコイイでしょう!のみえみえのアートアニメの連続。
はい、ポップです、難解ですネを超えて、はちゃめちゃです。それがどこか問題?
わからん、アンタは爺、もう用無し、でしゃばるなですかネ・・・。
私は言いたい、”何コレ?”

映画三昧記2023年6月16日
●僕は大あくび。

「忌怪島」を見た。

ふざけるなです!とんでもないものを見てしまった。
「呪怨」の清水崇監督も、ここまで堕ちてしまったか・・・。
「犬鳴村」でちょい株をあげたが、またもや、しょうもないホラーを。
バーチャルとホラーの融合がウリみたいだが、内容がさっぱり伴いから
こちらは、全編、大あくび。早く終われと祈るのみ。
あの伝説のホラーの金字塔を打ち立てたお方の栄光はどこへやら・・・。

映画三昧記2023年6月14日
●僕はディズニー映画はあまり見ないが・・・。

「リトル・マーメイド」を見た。

黒人が主役がどうだか?など、いろいろ酷評されているが・・・、
私は、デズニー映画嫌いとして、ここは、あえて見ましょう。
いや、よく出来ていると思います。無駄のない脚本、見事なCG、主役の子も
頑張っています。ディズニーならではの、これが娯楽作の王道をちゃんと、
見せてくれています。私、満足しましたヨ。

映画三昧記2023年6月12日
●僕は映画館では席移動するよ。

「ミーガン」を見た。

世界を驚愕させた「SAW」のジェームズ・ワンの新たな企画、
子供を癒す、A1人形が残虐な殺戮に変貌していくホラー。
過去、「チャイルドプレイ」のチャッキーというのもあったが、
本作は人工知能で会話も出来き、人の心も汲み取るから、
これまたやっかい。ただし、お決まりの恐怖に、目新しさは
あまりない。前半30分はダレるが後半はつい見ちゃう。
特に、予告編でもいい感じだった、
このA1人形・ミーガンのくねくねダンスはとても好き。
このダンスを見るだけで本望です。ミーガンのダンスを見に行って!

映画三昧記2023年6月9日
●僕の恥じらい。

「水は海に向かって流れる」を見た。

ひょんなことから母親が不倫した相手の息子と
ルームシェアすることになり、互いの真実に気付いた二人が、
心の絢と怒りの矛先を描く人気コミックの映画化。
とても気合の入った映画ではない、気軽に見るには楽だし、
広瀬すずも、楽しんでやっている感じ、パンチはないが、
どこか、ほっこりする、やさしさに満ちた世界です。

映画三昧記2023年6月7日
●僕は無情吐息。

「宇宙人のあいつ」を見た。

4人兄妹の次男は実は宇宙人、それも土星人だったというアホ臭い話。
これが、実につまらない。コメディなのに笑いのセンスもない。
ないないづくし、出演者たち、この脚本でいいの?と疑わなかったのか・・・?
製作する側の神経も疑う。なんで、こんなしょうもない映画に付き合わされたのか。
それも、見た映画館は名古屋のセンチューリーシネマ、20年ぶり。あの時は、
私の人生で見た映画のダントツNo.1の韓国映画「春の日は過ぎゆく」だった・・・。
見た席もちょうど同じ、館内雰囲気も一緒、でも、今回は無駄な時間でした。

映画三昧記2023年6月6日
●僕に感動ふたたび・・・。

本年WBCのドキュメント映画「憧れを超えた侍たち」を見た。

今回のWBC、私には数ある野球シーンあれど人生で1番の野球の醍醐味!
面白かった、凄かった!それが映画になったのだから・・・。
ただのドキュメントでは終わらない、チーム専属カメラによる密着、映画用だから。
テレビでは放映されてないシーンの数々、1年半前の選手選考の模様も
赤裸々に・・・。試合も経過に起こったベンチ裏の実情も、あの佐々木が
準決勝で打たれた後の泣いている姿も、源田のケガ後のやりとりも、
ほぼテレビでは見られなかった舞台裏が明らかに・・・。
試合も結果はわかってはいるが、上手い編集、
素晴らしいドキュメンタリー映画の出来栄えです。
入場料、2200円とお高いですが、期待値を上回れば、なんのなんの。
エンドロール後に大谷様の決戦後の意外なオチがあります。お見逃しなく。

映画三昧記2023年6月5日
●僕の心は渇いていない。

「渇水」を見た。

水道局に勤める男性は水道料滞納者への水差し止め係り、
いろいろな滞納者の言い訳、言い逃れ、現実の姿がそこにある。
そこで出会ったシングルマザーに育児放棄された姉妹との交流を軸に、
自らの人生も見つめる物語。
お話は淡々と”映画してます”を一切、排除してすすむ。
そこがとても好感が持てる。レビュー評価は低いが、私は好きな映画。
「怪獣」、「波紋」よりも好き。いい映画と思います。

映画三昧記2023年6月3日
●僕はまたケチをつけたくなる。

荻上直子監督の「波紋」を見た。

平凡な家族3人。震災による福島原発事故の最中、突然、夫が失踪。
そして6年後、突然、夫が戻るが、妻は新興宗教にのめり込んでいた・・・。
ここから、いろいろな登場人物が感情のままに人間模様を織り成す。
”世の中は邪悪な満ちている、悪意に満ちている・・・、”
しょせん、人間は、この様です。
是枝監督の「怪物」然り、本作も”怪物、だ~れだ・・・?”ですかネ。
さてさて、「かもめ食堂」で名を挙げた荻上監督、
どんどん、どうした?どうした?みたいな映画で作ってばかり・・・、
ラストシーンは、監督だけが酔いしれるのみか・・・。
また是枝監督然り、才能があるがゆえの、この作風、腕がいいばかりに・・・。
才能のない私には、よくわかります。はい。
「怪物」と、これでヘビーな映画2本、立て続け、
安い映画を見せられるより、”映画を見てる”充実感は味わえますが・・・。

映画三昧記2023年6月2日
●僕はこの映画を待ってたが・・・。

是枝監督の「怪物」を見た。

先生に暴力、暴言を吐かれたと主張する子供、その母親に頭さえ下げればいいと
真剣に取り合わない学校サイド、ここから、それぞれの立場を時間軸を交互して
真実をあぶりだしていく・・・、誰が、怪物なのか?今の置かれた社会の構図、人間性を。
カンヌ映画祭脚本賞に輝いた坂元祐二と是枝監督の合わせ技、1本となるか?
どっこい、そうではなかった・・・。確かに脚本は上手い、ただ冒頭の話との整合性が
府におちず、こうも違うのはどうかな?そこは無理があるから。あれ~、みたいな・・・。
みな登場人物をデフォルメし過ぎではなかろうか?こうでなきや、映画は盛り上げられないではない。是枝監督の良さは、人生ドラマを起伏の無い中に何げなく描きながらさり気なく
パンチを忍ばせているところが妙であった・・・。
映画自体は、是枝監督の腕で久々にヘビー級の映画を堪能できるが、
狙いすぎが表に出てしまって、なんかカンヌ受けも意識し過ぎ?
なんか、最後は「スンタンドバイミー」的な映画になってしまった・・・。
かなりネタばれになってしまいましたが、すみません。でも、見る価値はあります。
”怪物、だ~れだ?”、あなたかもネ。
*追加:6月3日夜にフジテレビで是枝監督の2015年作「海街diary」を、
映画館で1回、テレビで2回目を見た。
やっぱ、是枝ワールド、上手いです。あれから時代がどんどんすさんで、
是枝監督も、昨今、この世の中を憂いた作品に傾倒になってしまうのも
いかしかたないか・・・。

映画三昧記2023年6月1日
●僕は久々に名古屋のミッドランドスクェアの映画館へ・・・。

韓国映画「THE WITCH 魔女 増殖」を見た。

前作はアクションのみ良かったので・・・。わざわざ足を運ぶ。
となると、とんでもない映画に出会うことはよくある。これがそう。
2時間15分の長尺、全編に渡って、展開にどうでもいい会話のオンパレード、
監督が兼ねてる脚本セリフ、どうセンスあるでしょうのいやらさしさに腹が煮えくり返る。
これが延々と・・・、また話に関係の無い場面も多く、一体、何を描きたいのやら・・・?
韓国映画の今ままで史上No.1の最悪映画でした。怒り心頭より呆れ返る。
でも、名古屋は満喫しました。それは良し。

映画三昧記2023年5月31日
●僕は見まくる。

「劇場版 PSYCHO-PASSサイコパス」を見た。

普段は見ないジャンル。何故に見るかは、見ず嫌いをあえて。
話は人間を数値化する近未来を舞台に刑事たちの闘いを描く。
原作好き、テレビアニメ好きにはたまらないでしょうが、
初見なので、話はチンプンカンプン。こちらは映像を追って見るのみ。
なかなかの映像世界、半端ない労力がうかがい知れる。そこは買う。
けれど、ラストのくどさ(邦画よ、ハリウッドを見習え)は、何度も指摘してるが、
またもや長い。

映画三昧記2023年5月29日
●僕もはざまの人間です、何か?いや、元カノにごめん。

「はざまに生きる、春」を見た。

発達障害の画家の青年と編集者の恋の行方を見つめる行き違い。
このテーマは難しい。展開をどこか無理押しで進めなくては映画にならないから、
見る側も、う~ん?と、見てしまう。それで女性が恋に落ちるのか・・・とか?
そこは目をつぶって、まあ、丁寧に作っているのは好感が持てる。
くどいようですが、本作もラストの締めかたがゆるく、くどい。
余韻をもたせて、終わりはスパッと、そこが映画の醍醐味、
あえて苦言。ごめん。

「65/シックスティ・ファイブ」を見た。

ある惑星から宇宙船で調査中、隕石にぶつかり、不時着したのは、
6500万年前の恐竜時代の地球だった・・・。脱出なるか?
このネタでは相当ハードルは高くなる、あえて勝負に来るとは・・・、
で、案の定、定石通りの恐竜バトルです。は~、ドキドキもない、眠くなる。
勘弁して下さい。
「猿の惑星」みたいな、いや、そこまでは期待してはいけないが、
ある程度の衝撃オチ、用意して下さい。さっぱり、なし、なし!

映画三昧記2023年5月26日
●僕は夢うつつ。

「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」を見た。

NHKでもドラマ化され、独特の世界観を遂に映画化。
特殊能力を持つ漫画家が、邪悪な絵の真相を求めてルーヴルへ。
万人受けなどしない内容だが、好きな方にははまるだろう・・・。
こだんぶんにもれず、私は好きな方である。
一般的には、何?これ?でしょう・・・。これは感性で見て欲しい。
難を言えば、ラストの終わりどころが長い、くどい、
昨今の邦画のここが悪い所、説明過多、意味深で締めるのが本当に少ない。

「おとななじみ」を見た。

”おいおい、あんたも、ラブコメ映画まで見るんかい?”と、
突っ込まれそうですが、意外に拾い物が見つかること多いから・・・。
お隣で幼馴染の男女(おとなりとおさなじみにひっかけてのタイトル)が
思いはありつつ、互いに言い出せないもどかしい恋愛バタバタコメディ。
ここはZ世代の気持ちで見る、そうすれば見れる。だから見れた。
見れたけど、なんか、ラストの締めが、何だかな・・・。

「ソフト/クワイエット」を見た。

お客は私、ひとり。いくら独り好きでも、映画館に一人はつらい。
あの衝撃作「ゲットアウト」の製作者が狙った全編、
ワンカット、ワンシュチエーション劇。
白人主義者の女性たちが他民族蔑視で狂気な行動で事件を起こす。
全員、無知脳で感情異常、本能のままに、人種差別剥きだしで
殺戮を起こしていく・・・。見ていて気分が悪い、とてもイライラ、腹が立つ映画。
その上、全編、手持ちカメラだから、見ていて酔ってしまう・・・。
そら、私が客ひとりもうなづける。被害者が私だけでよかった。

映画三昧記2023年5月22日
●僕もまたです。

最新作「ワイルド・スピード ファイヤーブースト」を見た。

相も変わらず、ド派手にやってくれてます。
ストーリーはどうでもよく、カーアクションを楽しむだけ・・・。
ただ、私はカーアクション映画マニアだけど、このシリーズはそう好きじゃない。
あまりにも荒唐無稽なカーバトル、そしてCG頼み、リアル感などない。そこがネ。
でも、ここまでくると、ようやるわ!製作費も湯水のごとく・・・。
音楽もいいし、エンドロールの曲もいい、そのロールがとてもとても長い、
これだけのスタッフたちが関わって、カーバトルアイデア、ロケハン、凄まじい熱気で
作り上げているのが痛切にわかる。やっぱ、ハリウッドは絶対の娯楽の王ですネ。
ただし、最後に付け加えるなら、このシリーズ、”もう飽きた・・・”、
すみません、贅沢なこと言って。

映画三昧記2023年5月19日
●僕は「ワイスピ」を後回しにして・・・。

待ちに待った、藤井道人監督の「最後まで行く」を見た。

韓国映画はめっちゃ面白かった。そのリメイク作品、さて、藤井監督、どう料理するのか?
まあ、一筋縄ではいかない描き方でしょうが・・・、
やはり、案の定、映画してる、藤井監督の力量もいい、ただし、彼らしく暴力も残酷、
相当、無理スジに目をつぶっても、韓国映画のようにスピーディに簡潔ではない。
それと、ラストがくどい、くどい。私は、韓国映画の方が娯楽に徹して単純に好き。

映画三昧記2023年5月18日
●僕はマリオのゲームをしたことがない。

ここまで世界的大ヒットなら、見ず嫌いもいけません。
遅ればせながら「ザースパーマリオブラザース・ムービー」を見た。

6年もかけて製作しただけに、結構、面白く出来てる。後半のアクション展開は、
カラフルなお子様ランチでも、年寄りでもおいしくいただけました。
そら、ヒットするわ!です。任天堂、株価上がりますネ。

映画三昧記2023年5月17日
●僕の推しは?”えっ、今田美桜です。”

「劇場版 推しが武道館いってくれたら死ぬ」を見た。

人気コミックの映画化。
岡山の地下アイドルグループが武道館を目指し奮闘する押し活物語。
B級感にあふれながらも、何故かあたたかみは感じられる。
いつも何かに夢中になることはいいこと。推しだって、突き詰めれば立派。
アイドルグループの楽曲もよく出来てるし、予想外にとてもほっこりしましたヨ。
渋い映画もいいが、こんな、ゆるい映画もいいです。

映画三昧記2023年5月16日
●僕が指揮棒を振るかな・・・。

「TAR ター」を見た。

名門オーケストラの女性指揮者が権力のまま、平然といきなりクビきり、パワハラ、
音楽のためなら、ためらいもない、非情な行動を巻き起こす、その成れの果ては・・・。
主演ケイト・ブランシェットの独断場の演技に唸る。
上映時間2時間半、冒頭から1時間、クラシック好きしかわからない会話のみ、
たぶん、ここで、みな折れてしまう・・・、
ただし、ここから、引き込まれていく・・・。
もう、芸術映画です。
監督の腕もさることながら、映画の狂気をまざまざ見せ付けられた。
はい、凄いです。本作がアカデミー作品賞でもいい。

「デスパレート・ラン」を見た。

広大な森の中でジョキング中、息子が学校で乱射事件に巻き込まれる一報、
母親がスマホだけで解決を試みるワンシチュエーションサスペンス。
これが、とんでもなくつまらない。至るところに電話しまくり、挙句は母親が直接、
犯人に直電には呆れる、警察を混乱させる。さっさと家へ帰れ。
そして撮影は大半が走りながらの手持ちカメラだから、見る側は酔うよ~。安い映画。

「MEMORY メモリー」を見た。

「96時間」でおなじみのリーアム・ニーソン主演、このお方の映画、結構はずさないが、
これはいただけない。アクションは刺身のツマ程度、いや、ちょっと。
たらたら、どうでもいい会話に終始。退屈の極み。腹が立つ。

映画三昧記2023年5月11日
●僕は上映終了日に間にあう。

韓国映画「高速道路家族」を見た。

久々に、好きな韓国映画、やっと見た。
高速道路のサービスエリアを転々とホームレス生活をする9歳児と5歳児を抱えた家族の
行き着く先は・・・。コピーに”スリラー”とうたってあるが、そうではない。
寛容で弱者や人の痛みに寄り添える社会を願う物語、韓国映画ならではの世界観で、
ぐいぐい引き込まれる。監督の力量もある。いい映画です、DVD化したら見て下さい。

映画三昧記2023年5月8日
●僕がGWに見た映画。

「銀河鉄道の父」を見た。

宮沢賢治の生き方を支える父と家族の物語。
”雨にも負けず・・・”、で、ごもっとも事を書いてましたが、
宮沢本人の中味は、波乱万丈どころか、やりたい放題、好き放題、家族を振り回し、
挙句は狂気の沙汰の行動、それでも家族はやさしく見守る。
心模様の動機も一切、描かれず、唐突に変貌の嵐、見る側も唖然を通り越して
腹も立ってくる。感情が行き交う場面は手持ちカメラを多用し過ぎが目につく。
締めくくりは役所の演技でまとめているは、泣かせてやるの脚本と大衆演劇ぽいです。
監督の成島出、「孤高のメス」、「8日目の蝉」までで、
後は、不発弾ばかり。あ~、もういい。

「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー3」を見た。

はい、マーベルのこのノリ、アメリカ受けですが・・・
日本のレビュー評価も高いですが、私は、ついていけません。
1時間で脱出しました。

「聖闘士星矢 The Beginning」を見た。

東映がハリウッドとタッグした鳴り物入りのアニメの実写化。
主演に真剣祐。話はごちゃごちゃして、どうでもいい。
見せ場のアクションはそれなりには頑張っているが、
途中、テレビの仮面ライダーのCGみたいなシーン、そら、東映アニメーションも
からんでいるから、そうなるか。やっぱ、不入りもうなづける。

映画三昧記2023年4月28日
●僕の疾走。

「劇場版 東京MER 走る緊急救命室」を見た。

久々に邦画のエンテーティメイント、よく出来てる。
テレビドラマの演出から松本彩女性監督、初抜擢。期待に応える力量はお見事!
怒涛の2時間10分。退屈は一切、なし。ただ難をあえて言えば、邦画特有の「海猿」然り、
見せ場の引っ張りすぎの合間の回想シーンが多すぎる。これはテレビ畑の由縁か・・・。
まあ、それを差し引いても、面白いことに変わりはない。
絶対、PART2は作りますネ。
あ~、前列で見たので、ちょい首が痛い、その分、迫力は2倍あったかも。

映画三昧記2023年4月26日
●僕の駆け込み。

「AIRエア」を見た。

ナイキの伝説のバスケットシューズ、”エア・ジョーダン”の誕生秘話が明かされる。
1980年代、当時はアディダス、コンバースに押されていたライバルを押しのけ、
どう、ナイキに決まったのか?一発逆転劇。
これを描くとなると、派手さはないのでどうなるかと思いきや、
そこは、「アルゴ」でアカデミー作品賞を勝ち取った俳優業も兼ねるベン・アフレックの監督さばきはお見事、上手い脚本、展開に唸る。
ただドキュメントだけでなく、”革新”という挑戦こそが、世の中を変えていくのだということも
訴えている。つい、見逃しがちな映画だが、上映終了間近に駆け込んだのは大正解!
いいですヨ!!!

「ハロウィン THE END」を見た。

1978年、奇才ジョン。カーペンター監督が産み出した「ハロウィン」。
もはや、本作で13作目、遂に終了作。
もう、見る気も失せたが、映画好きは、見納めするのも義務?か。
はい、当然、予想通り、見なきゃ良かったです。
なんも、怖くも無い、面白くもない。シリーズ化するのもいいが、晩節を汚すのはネ。

映画三昧記2023年4月22日
●僕また拍子抜け。

「ヴィレッジ」を見た。

私が最も好きな監督のひとり、藤井道人監督の最新作。
本当はこの映画を初日に見たかったが、「東京リベンジャーズ2」は土曜日にすると混むので、今日に至る。期待は大、あのシャマラン監督の「ヴィレッジ」的と思いきや・・・、
内容は、廃棄物処理場に村の存続をかける村長の陰謀に翻弄されるひとりの青年の葛藤と
巻き込まれ堕ちていく様を描く。監督の腕はいいから、演出も画も、編集も上手いのだが、
いかんせん、テーマと脚本が弱い。なんだ、このお話か、衝撃的ことはない凡庸な話。
期待値が高いだけに、”は~・・・”のため息も出ます。

映画三昧記2023年4月21日
●僕はハシゴをはずされる。

「東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 運命」を見た。

PART1はとてもとても面白かった。
で、本作は前編で、あと後編の2部作。イヤな予感。
そうです、しゃぶしゃぶを食べに行ったら、野菜ばかりを食わされ、
メインのお肉はおあずけ、後編で見てねの肩透かしを食らいました。
内容も、肝心の仲間割れの理由が何???それ何?です。
驚きの上映時間90分。あれっ、これで終わりのラストに拍子抜け、
製作もとのフジテレビさん、大多亮さん、あこぎな商売しますな・・・。
ただし、今田美桜は可愛い。

映画三昧記2023年4月20日
●僕はほんまに映画館三昧過ぎますネ。

「赦し」を見た。

殺人を犯した未成年だった少女が、7年を経て20年の量刑の重さに再審で問い、
もう一度、人生をやり直したいと救済を願う物語。。
ネタばれになるが、結果は、自分に対するイジメによる殺人だから考慮しての初めての発言で、執行猶予を勝ち取るが・・・。これがおかしい、最初の裁判で動機が大事な焦点になったはず、そこは触れず、いきなり、今更言っても、量刑を軽くしたいための嘘と疑われるはずなのに、調査もなしで、被害者の両親も信じ、すんなりの刑の軽さ、あれま~!
やれやれ、重いテーマを掲げながら、このアホな矛盾に製作サイドは気付かない不思議さ。
前半が良かったに、これで、この映画は破綻してしまった。
何じゃ、コレ!赦し?いや、許さない!許せない!

「Single8」を見た。

高校生の文化祭で映画を作る企画から、「スターウォーズ」を愛する、8ミリ好きの高校生が友の力を借りて、念願の短編SF映画に一所懸命に取り組む姿を描く。
監督が平成ウルトラマンの監督で、自叙伝に近い作品。
低予算もあり、荒削りだが、監督の”映画への情熱と愛”がほとばしっているのはわかる。
私を含め、映画作りを経験した方には、たまらない1作。
そうじゃないと、たぶん、物足りないかも。

「名探偵コナン最新作」を見た。人生で、初めて、「映画コナン」を見た。
これも勉強です。見ず嫌いではネ。

ごめん、我慢して我慢して、1時間で退席しました。
本作、総じて高評価だけど、好きな方にはいいのかも。
コナン好きの低評価の意見もあえて読んだが、
その意見に納得しました。そうでしょ。

映画三昧記2023年4月16日
●僕は公開早々見た「シン・仮面ライダー」を再度見ることになるとは・・・。

昨夜、NHKで「シン・仮面ライダー」の製作ドキュメント番組を見たから、
確認作業のため再びもう一度見る。これも勉強です。

はい、わかりました。
結果、そら、チームワークも出来ないはずとしみじみ・・・。
庵野監督、撮影前、打ち合わせで、ベテラン・アクション監督の何ヶ月前から仕込んだアクションデモ映像を見た上で、何ら、口を一切、はさまなかったのに、撮影しだしたら、
アクションが段取り過ぎる、リアルじゃないとダメ出し、ワイヤーアクションも無しにするなど、
ごちゃごちゃ文句を言い出したり、主演・池松自らとスタント役との3分に渡る長回し(激務)にこだわったくせに本編は30秒ほどで細かくカット割りでお茶を濁す有様、
最後にはアクションチームにキレて、挙句には、俳優にまかせたアクションで行こうと言う始末。もう言いたい放題。
この道で生きてきた長年培ったアクションチームへのリスペクトもない、
ほぼ、スタントチームの意気込みも肩透かしで、本編ではただ殴られ、血しぶきが飛ぶばかり。スタントシーンはほぼカットされ、ダークな安っぽいCGに摩り替わっている。
これが、リアルですか?
仮面ライダーにリアルなど誰も求めていない、絵空事をいかに躍動感あふれる物語にすればいいだけのことを、庵野だから、文句も言えないプロデューサー、しっかりしろよ!
アクションが肝なのに、庵野監督の理屈映画に成り下がっただけ。
庵野様、アクション、勉強してから作れよ!見切り発車の結末がこれ。
この映画に賭けるアクションチームのやりがいと情熱と、メンツを台無しにした
あなたの罪は大きい。

映画三昧記2023年4月15日
●僕に精霊を。

「サイド バイ サイド 隣にいる人」を見た。

今年は、映画館通いが続く。だから、このような作品にも出会う。
のどかな田舎に引っ越した青年はシングルマザーの彼女と暮らしながら、
地元の困った人たちにスピリチャルなの能力をいかし癒すことで日々を送っている。
ただ常に隣には人には見えない人物がつきまとう。その答えは、過去の別れた女性の
因果から生まれたものだ。そこに向き合うと事で、自分の居場所を探すことになるが、
さて、どうなる・・・。
こう書くと、面白いと思うかもしれないが、そうはいかない、
ただただ淡々と美しい風景をバックに、間の長い沈黙と、それ、何しているの?
何が言いたいの?混然と繰り返し、見る側を呆気にとられる。監督の自己満足ゆえか、
また不思議なことにあの行定勲監督まで企画とプロデユースでからんでいる、何故に?
レビューの低評価も理解出来る、いや、怒りさえ覚える方も多いだろう。
2時間10分、修行僧の気分、好きじゃないが、なんか世界観は好きな方?かも。
救いは、共演の元・乃木坂の斉藤飛鳥の美しさがあるから、見ちゃった・・・。

映画三昧記2023年4月9日
●僕の1日カロリー計算は1800カロリーがメドです。

3日続けて映画館通い、「ザ・ホエール」を見た。

過食症の262キロの肥満男と、別れた娘や取り巻く人々の室内劇。
だから、会話が重要な要素、娯楽作ではない、重苦しい。
見る側も疲れる、救いがないほどダーク。そのダークさも、
上映2時間に及ぶが、ほんのラスト1分で伝えたいメッセーをすべて導き出す。
そこは映画たるモノ。それでいい。
それにしても、俳優の体重メイクアップに毎回4時間とは・・・、
違和感もない、凄い技術です。

映画三昧記2023年4月8日
●僕は時代劇の醍醐味を堪能。

「仕掛人・藤枝梅安」を見た。

1作目が、評判だったが、どうも私はのらなかった・・・。
ただ豊川悦司の梅安役がハマリ役だったので見る気にさせた。期待はなかったが・・・。
それが、予想に反して、とてもいい出来栄えにビックリ。
PART1が序章で、本作がメインデッシュです。
テンポもいいし、脚本もいい、仕掛人の心の綾も描かれ、見事なまでに昇華させてくれる。
梅安は、緒形拳!のイメージを払拭させる、豊川の代表作のひとつにもなった。
また片岡愛之助とのコンビもいい。シリーズ化されることは間違いない。
そして、時代劇の灯を消さない制作陣に惜しみない拍手を贈ります。
ありがとうございます。
いい映画を見た後は、とてもとても気分がいい。

映画三昧記2023年4月7日
●僕の白日のもとに。

「妖怪の孫」を見た。

「新聞記者」で一石を投じ、日本アカデミー賞に輝いた制作会社が
またもや、今度は元・安部総理の痕跡と実態、今日の日本の有り様に迫る。
このテーマに切り込むのは、よほどの覚悟を持ってないと製作出来ない。
この覚悟がスクリーンに淡々とドキュメントに映し出される。
映画としても立派に成立してる。飽きさせない。
ネタばれになるが、ラスト、監督のこの映画に取り組んだ覚悟の気持ちで締めくくる。
そう、長いものに巻かれて生きていければ居心地はいいが、
それだけで、君の生き方はいいのか?の問いかけでもある。
必見です!!!

映画三昧記2023年4月2日
●僕はのどか?

「エスター ファ-スト・キルを見た。

2009年前作は孤児院から引き取られた養子の少女がとんでもないサイコパス、
その上、少女は6歳ではなく本当は33歳の大人だった・・・・。ホラー好きは見てます。
本作は前作の前日談ですが、1作目のオドロオドロさはない。ただし、カメラワーク、カット割りなど丁寧に作っているのはいい。
ただ、内容が、?って感じで、どうもなです。
まあ、見て損はないです。

「刀剣乱舞 黎明」を見た。

前作はぼちぼちだったが、本作は40分で退席しました。すみません。
後でレビュー評価見たら、やはり散々でした。そら、そうでしょう。

映画三昧記2023年3月31日
●僕は目が点。

「映画 ネメシス 黄金螺旋の謎」を見た。

ゲノム編集で誕生した天才女性の夢と現実を行き交う謎解きミステリー・・・と説明して
アホ臭くなった。説明する私も情けないほど、あ~つまらない、酷い、酷すぎる。
全編、つまらないから、拷問に近い映画。
ここまでつまらない映画を作る制作陣の神経がわからない。
映画館に行くたびに、この映画の予告編を何度見たことか・・・
予告編で、まあ、しょうもないとわかっていたけど・・・。案の定。

映画三昧記2023年3月27日
●僕にとって介護とは?

「ロストケア」を見た。

献身的で熱心な介護士が、何故に担当した介護者を42人も殺したのか?
彼は、「救済」のためにと言う、それと対峙する検事との事件の真相に迫る。
まさに高齢化社会の介護の過酷さ、問題点を見事な切り口で社会提議する。
今まさに、是非、見てもらいたい作品。こころ揺さぶられる仕上がりだ。
さらに松山ケンイチ、長澤まさみの白熱の演技も鬼気迫るものがある。
オススメです。

映画三昧記2023年3月24日
●僕のハピネス。

「マッシブ・タレント」を見た。

ニコラス・ケイジが自分自身をネタにした自虐的ムービー。
借金まみれの落ち目俳優こと、ニコラス自身の役で犯罪に巻き込まれ、あたふたする
ニコラスファンにはたまらない1作。
会話には皮肉にも、過去作、「コーンエア」、「フェイス・オフ」、「ロック」、「60セカンド」などの映画小ネタもはさまっているから、そこがいい。ただし、内容は弾まない。かと言ってつまらない訳でもない。やっぱ、ニコラスも開き直って役をやっているから好感は持てたのかも。
久々の世界的スマッシュヒット、良かったネ。

映画三昧記2023年3月18日
●僕は待ってました。

「シン・仮面ライダー」を見た。

「シン・ゴジラ」は理屈ぽかったがCG、カメラワークが良かった。
「シン・ウルトラマン」はすこぶる娯楽に徹して良かった。
そして、遂に「シン・仮面ライダー」です。
冒頭からトラック2台との派手なアクションをぶっこんだ上、ショッカーたちの血しぶきがドバ~と飛びまくる!ここで、早くも子供向けじゃない、リアルで行くぜ!の覚悟に見る側も心踊る・・・、さあ、ここから、どうなる・・・・、
期待は高まってが、はいはい、庵野様です。そうはいきません。
理屈です。専門用語の羅列です。庵野ワールド全開。
相変わらずカメラワークはいいし、背景もいい(ロケハン、大変でしたネ。)が、
アクション(CG多用)より、庵野ワールドの理解不能(私がバカか?)会話が大半を占め、
肝心大詰のラストバトルは暗闇の中で、さて、何をやっているのかわからない有様。
何?何?何?ただし、救いは浜辺美波は可愛い、私の好きな西野七瀬と、
そして長澤まさみもショッカー役ですよ。

映画三昧記2023年3月17日
●僕はときめく。

「わたしの幸せな結婚」を見た。

ただただ、今田美桜が可愛い。いつも勝気な役柄が多いが
本作は、とてもけなげで、はかなげで着物姿の彼女にうっとり。
年甲斐も無く、惚れてしまうよ。
主役は目黒蓮だが(それはウリですから)、でも、ズバリ、内容は今田美桜がメインです。
*映画を見た後、原作を調べたら女性のお話。そら、彼女が目立つはず。
この役はビックリする位、的役です。本当に良かったヨ。
ストーリーはチンプンカンプン(まあ、「陰陽師」の明治版というか?)なのだが、
ダンナ様への彼女の初々しく、恥じらい、尽くし方と、隅から隅まで、どこをとってもいい。
美桜だけ見てれば時間は過ぎました。もう一度、美桜見たさに鑑賞したいほど、
久々にドキドキしました、ねえ、可愛いでしょ、彼女。
*ちなみに、この映画の舞台に桑名の”六華苑”が使用されています。
私の自主制作映画「山三vs花園:最終決戦」もここが舞台です、よかったら見て下さい。
(追加補足:3月26日にまた、再度見ました。
同じ映画を映画館に足を運んだのは50年ぶり、それも「赤ちょうちん」の秋吉久美子見たさ以来、あ~まだ、この情熱が残っていたとは、いや、大人になりきれないだけかも・・・、
でも、それでいい。)



遅ればせながら、大ヒットということで「THE FIRST SLAM DUNK」を見た。

見る気もなかったが、100億超えのバカ当たり、(東映さん、「ワンピース」は200億近くと、
本作と、盆と正月一気にきたようで、たぶんお祭り騒ぎでしょう!)、検証のため。
すみません、私、原作を読んだことも無いし、バスケにも興味もないので
とうとう入り込めませんでした。高評価だけど・・・。
ただ、CGアニメーションのリアル感がさすがだし、テンポ、音楽もいいのはわかる・・・、
ここまで大ヒットするとは・・・。

映画三昧記2023年3月15日
●僕の取り分は?

「グッバイ・クルエル・ワールド」を見た。

「さよなら渓谷」で名を馳せた大森立嗣の初バイオレンスムービー。
酷評されているが、私は面白かった。監督の弟、大森南朗も出てる、さすが演技上手い。
中味は、ただただ悪党ばかりが殺し合うのみ。この単純さがいいのだけど・・・。
ただし、ラストあたりが弱い。ここをグッと締めれば拾い物の1作。

「川っぺりのムコリッタ」を見た。

私の好きな監督のひとり。
私にとってミニシアター映画で1番好きな映画「かもめ食堂」の荻上直子最新作。
お話は、前科者が片田舎でひっそり地味に生きようともがく再生物語。
荻上らしく、食べ物はおいしいそうに描かれるが、死生観がベースにあるから、
どうですか?私、映画の感性、凄いでしょうが透けて見えてくる・・・。
そこが、なんか、いやらしい。才能はわかるが・・・。
やっぱ、タナダ・ユキ監督の方が好き。

映画三昧記2023年3月12日
●僕も年相応に・・・。

「オット-という男」を見た。

久々にトム・ハンクス主演映画を見る。
愛すべき妻を亡くし、生きがいを失った男。とても無愛想で口うるさく、近所でも嫌われ者。
だが、引っ越してきた隣人家族をきっかけに、希望を見出していく物語。
とても定番なお話だから、何?という出来事も派手さもないが、
妻との出会いを含め、回想シーンや、隣人移民からの愛ある思いやりなど、
人は、ちゃんと生きて、きちんと人と真摯に向き合えば、いいことも、悪いことも
分かち合い、助け合い、生きる意味に向き合える・・・。
こちらも爺になったから、この映画にわかっていても、ホロリと来る。泣かされる。
50才以上はオススメな映画です。さあ、人生を見つめ直して、今の自分を見て。

映画三昧記2023年3月7日
●僕は腹が煮えくり返る。

「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」を見た。

アカデミー賞にノミネートだから期待も高いが・・・。
フタを開ければ、そこは、製作者達のモスターベーション、自己満足映画の極み。
冒頭から全然、面白くもなく、各種のメタバース世界と現実をめまぐるしく繰り返す、地獄の2時間20分だから苦痛を超えて退席もあったが全部見ないことには文句も書けない。腹が煮えくくりかえるほどのアホさ加減。
話もチンプンカンプンなのに、そこへ、人間とは、愛とは、やさしさとはなどの上目線でくるメッセージが、あ~ウザイ!えてして、この作風をハリウッドは、たまに持ち上げるからタチが悪い。完全、お客無視です。ここまでヒドい映画に出くわすとは・・・。

(3月12日・追加補足:本作がアカデミー賞7部門とは・・・、
いよいよアカデミー賞も地に堕ちたものだ。)

映画三昧記2023年3月3日
●僕は肩透かし。

待望の「フェイブルマンズ」を見た。

あのスピルバーグの自伝的作品のふれ込みで、待ちに待った公開。
てっきり、いかに幼少から映画にどう、向き合ったのかを見たかったのだが、
それはつまみ程度で、2時間半の大半を家族の事を主に学生時代のイジメなどが焦点で、
もっと、事細かく、自主制作時代の映画作りを見たかったし、
どう登り詰める過程を見たかったのかを・・・。はっきり言って、退屈。
映画マニアは、これをいいと評価するだろう。私は、がっくりです。
*補足:私が20歳の学生時代、若きスピルバーグの初の長編デビュー映画の
「シュガーランド・エキスプレス:邦題”続・激突カージャック」の出来栄え(傑作です!)に
何度も、映画館に足を運んだやら・・・。
それに触発され、いつかは”映画”を作りたいの夢を持ったのを昨日のように・・・。

映画三昧記2023年2月24日
●僕は湯冷めした。

「湯道」を見た。

期待はずれ。お話は銭湯を舞台に仲たがい兄弟、バイトの女性、
いろいろなお客達がからんだ取り止めも無い、空回り。
「おくりびと」の脚本家、笑いのツボがわかっていないから、なおつらい。
映画の芯がない、駄作。

映画三昧記2023年2月20日
●僕は映画を見まくる。

「BLUE GIANT」を見た。

ジャズアニメということで敬遠しそうだったが、音楽への情熱を描いているというで。
いや~、見てよかった。そうジャズに触れていなくても、熱いものがほとばしる。
何かを目指す、何かを作り上げるという私の大好きなこと。
つい、涙がこみあげてきた。素敵な音楽映画です。必見です。

映画三昧記2023年2月19日
●僕の点々。

話題のインド映画「RRR」をやっと地方にも来て見た。

去年10月からロングランヒットの話題のインド映画。やっと見れました。
期待にたわがぬてんこ盛りのアクションと歌と踊りの3時間には感心。
膨大な製作費、見事なCG、これでもかの展開と、高評価もわかるが、
舞台が1920年代の英国の植民地時代だから、英国をぶったぎりで
スカッとは、何故かならない。もう、よさないか、過去の怨念。

映画三昧記2023年2月17日
●僕の中味。

「シャイロックの子供たち」を見た。

「半沢直樹」などでおなじみの池井戸潤原作、今回は銀行が舞台。
テンポはとてもいい、全然、飽きることもない。突っ込みどころも多いが、
それをいっちゃ、始まらないのが、この手の作品。面白く仕上がっている。
ただ展開より、銀行内部のドロドロさに興味がわいた。案の定だね。いやはや・・・。

映画三昧記2023年2月13日
●僕ののけぞり。

「バビロン」を見た。

「ラ・ラ・ランド」の監督が1920年代のハリウッド、サイレントからトーキーへの時代の映画産業を描く。しかし、内容は前半はともかく後半はとんでもない監督の自己満足のみで、アホなコントに監督の笑いのセンスはない。そして、このシーンいる?のオンパレード・・・。
退屈を超えて怒りさえ覚える。
監督の今までの名声に泥を塗るあきれはてた映画の極み。
それも3時間。むごい!

映画三昧記2023年2月12日
●僕の大いなる大志。

「仕掛人 藤枝梅安」を見た。

あのテレビ「必殺仕掛人」のような醍醐味はない。
とても地味。とても淡白な展開。
殺し方も、淡々と・・・。大半が会話劇に費やし、役者の演技を見せられてる感じ。
映画の域まではいってない。テレビドラマで十分。
何故、高評価なのか、不思議?

「エゴイスト」を見た。

ゲイの映画に尻込みして見る気はなかったが、
異彩を放つ、「トイレのピエタ」の松永大司監督と、あの鈴木亮平が真原作に惚れ込み、
周りの反対を押し切り、取り組んだというから、いざ臆せずか。
されど、早々、かなり濃厚なベットシーンに思わず下を見てしまうほど激しい。
すぐさに出ようと思ったが、ここまできたら覚悟の2時間で判断したい。
鈴木亮平の演技は買うが、やっぱ、私には無理だった。

映画ではないが、アダルトDVDなれど作品の評判の良さに、遅ればせながら
2017年作「緊縛8 蓬莍かすみ×羽月希」を見た。

女性縛師とアダルト女優・羽月希(タイプです)の緊縛シーンをほとんど編集なしの長回し。
これが、驚くほどの出来栄え。たたずまい、間、情緒あふれる醸し出す品。
一般のアダルトDVDではなく、芸術の世界観。唸ってしまう。お見事。
でも、一般的なSMモノの好きな方には物足りないより、たぶん腹が立つかも。

映画三昧記2023年2月3日
●僕も生きててごめんなさい。

「生きててごめんなさい」を見た。

傑作です!
私の好きな監督のひとり、藤井道人が企画、プロデュース。
小説家をめざしながら出版社で働く青年と落ちこぼれ女性がひょんなことから同棲。
要領も悪く、上手く生きられない、それで泣き虫な女、
それにイライラしながらも見離さない男、だがあるきっかけで女が他者に認められていくことへの男の嫉妬心から、二人には隙間風が吹いていく・・・。
よくある展開なれども、どんどん見続けていくと、どんどん深くはまりこんでしまう・・・。
物を作る側の気持ちが痛いほどわかるし、男女のザラついた雰囲気もいい。
落としどころも整理され、ラストもたまらいほど上手い。
今年、早々、1番大好きな映画に出逢った。
大好きです!

映画三昧記2023年2月1日
●僕は足しげく映画館へ。

「金の国 水の国」を見た。

アニメ好きではないが評判がいいということで・・・。
突っ込みどころはあるが、見終わった後、とても心がほのぼの。
また賀来賢人、浜辺美波の声優は適役、特に賀来はとても良かった。
なんか、童心に帰ります、こういう映画って。めでたし、めでたし。

「神は見返りを求める」を見た。

「空白」、「麦子さんと」など、私が大好きな監督のひとり、吉田恵輔作品。
その上、ムロツヨシ、岸井ゆきのの最強タッグとくるからたまらない。
イベント会社の社員と売れないユーチューバーが織り成す物語、
今、置かれているユーチューバーの現状が皮肉たっぷりに描かれており、
人の心の変貌を苦味あふれるタッチは監督の真骨頂。
やはり、この監督、はずさない!視点も鋭い。そして上手い、上手すぎる!

映画三昧記2023年1月31日
●僕と生娘。

「あつい胸さわぎ」を見た。

母子家庭の女子大生が乳がんの疑いから始まる心模様を描く。
なんだ、ありがちな病気テーマか?と、お思いでしょうが、
それがそれが、、淡々としたホームドラマ風味で終わるかと思いきや、
ラストあたりは、ぎゅっと、締めくくってくれました。
長い前フリの後に、最後に見事な人間讃歌!とてもいい映画です。

映画三昧記2023年1月28日
●僕の内面。

「イニシェリン島の精霊」を見た。

長年の友人にある日を堺に急に絶縁を言い渡された男が
退屈な孤島の暮らしの中で、自分自身を見つめ直すが・・・
やがて、心の歯車が空輪まりしていく様を哲学的要素を含んで、
島という小さな世界とこの世で起きてるいさかいを比喩して描く。
メッセージ性の高い、高尚な映画。映画好きではないと、何コレ?でしょうが、
私は、ハマった。

映画三昧記2023年1月27日
●僕はうっつけ?

「レジェンド&バタフライ」を見た。

2時間46分。あ~長い、長い。そして、どこか、何かチープ。
キムタク、綾瀬、共演に中谷美紀、伊藤秀明。後は製作費のせいか売れてないお方ばかり。
内容は大きな合戦は省き、ただただ、お二人のいさかい、むつみあいを描く。
NHKの大河ドラマのような迫力はなく、小さなプールでちゃかちゃかしてるような感じ?
ネタばれになるが、ラスト近くのとぼけた夢オチ、興醒めする。
ただ、綾瀬はるかの演技はいい。

映画三昧記2023年1月25日
●僕はビックリ!

「アンビュランス」を見た。

DVDのパッケージは派手はないが、マイケル・ベイ監督のアクションということで
期待も無く見たら、いや、予想外にこれが全編ほぼ、カーチェイス映画とは・・・、うれしい!
救急車の追撃だから、スピード感はないが、特殊ドローンでの撮影や、大量の車の大破、
ド派手な銃撃戦と趣向を変え、無理スジでも見るものを飽させない展開、
贅沢きまわりない、CGなし、本物ゆえの迫力。特典のメイキング映像も
撮影シーンふんだん。カーアクションファンにはたまらない映画、
恐れいりました。やっぱ、マイケル・ベイ!
そしてハリウッドのカーアクションは半端ない!堪能しました。ありがとう。

映画三昧記2023年1月20日
●僕は待望したのに・・・。

韓国映画「パーフェクト・ドライバー」を見た。

去年、このチラシを見て、韓国映画のカーアクションはあなどれないと待ちに待った。
で、フタを開ければ、冒頭15分ほどのカーチェイス(*韓国は日本と違って公道での
カーアクションに協力的、結構、頑張ってるシーンが多い、ここは買う。)
ただし、本筋の中味は暴力なグロイシーンやどうでもいいストーリーにヘキヘキ・・・。
ラストにもカーアクションなしには、それはないわ~!えっ、何でやねん!
*ちなみに私、意外にも大のカーアクション映画好き。下記のサイト見て下さい。

映画三昧記2023年1月19日
●僕は感銘。

「SHE SAID その名を暴け」を見た。

ハリウッドの大物プロデュサーの性的暴力を暴く実話。
この事件によって、世界のMeToo運動のきっかけに。
ニューヨークタイムズの二人の女性記者の執念の取材を中心に巧みな構成力、編集で
ぐいぐい見せてくれる。2時間10分、飽きさせない脚本、恐れ入る。
久々に、ハリウッド映画の実話モノの底力、やはり凄い。
力作です!オススメです!

映画三昧記2023年1月14日
●僕も途方に暮れる。

「そして僕は途方に暮れる」を見た。

同棲相手に浮気がバレて家を飛び出す。逃げ込んだ友達にも愛想をつかされ、
姉の家、実家・・・、転々と、クズ男の行き着く先は・・・?これぞ世捨て人のブルースです。
でも、単調ながら予想外に面白い。キスマイの藤ヶ谷も熱演。
エンド曲はもちろん、「そして僕は途方に暮れる」の大沢誉志幸。でもニューアレンジ曲、
原曲にして欲しかったな~・・・。
私はこの映画、好きです。アート系の映画は媚びないからいいな~・・・。

映画三昧記2023年1月13日
●僕は仰天する。

「映画 イチケイのカラス」を見た。

これは酷い!
この脚本はとんでもない出来!映画といえど、このお話、脳天仰天!
フジテレビ、「映画 Dr.コトー診療所」といい、どうしたのやら!

映画三昧記2023年1月11日
●僕も共感。

「メタモルフォーゼの縁側」を見た。

老婦人が本屋で表紙に魅かれて買った本を開けたらボーイズラブ、BL漫画。
それをきっかけに本屋の高校生店員との交流を描く。
とてもすがすがしくほほえましいおばちゃんと孫ほどの友達づきあいを
それぞれの立場を軽妙に、また苦悩を・・・淡々と描いてくれる、
その演出は監督の腕は、お見事というしかないほど完璧に近い。
芦田愛菜、宮本信子、最高のコンビ。二人を通じて、生きる楽しみを
楽しく、さりげなく教えてくれる、縁側の移ろい、会話に魅了されました。
私どんぴしゃに、ハマりました。大好きです。
この映画。素晴らしい!

「非常宣言」を見た。

ソン・ガンホ、イ・ビョンホン、チョン・ドヨンと大スターを揃えて、
ハリウッド映画並みの韓国映画の勢いはここでも垣間見る。
冒頭から怒涛の音楽と効果音で緊張感をたたみかけてくる。
前半は息つく暇もないほどの迫力だったが、後半になると、
突っ込みどころ満載というか、その落としどころに無理というか、
それはないだろう・・・と。日本は悪モノ扱いだし、後半の筋立てを
きちんとしたら、これはオオバケのパニック大作になりえたのに・・・。
惜しい。まあ、それでも、迫力は半端ない。

映画三昧記2023年1月7日
●僕の虚勢。

「恋のいばら」を見た。

知る人ぞ知る城定秀夫監督、「アルプススタンドのはしの方」で名声を得て、
本作は私の好きな松本穂香、玉城ティナ主演というから見ないわけがない。
お話はひとりの男をめぐり元カノと今カノが画策する恋愛模様。ラストあたりまでは
いい感じできたのだが、締めくくりになったら、今までを台無しになった展開。
違う、違う、そうじゃない、あ~ザンネン。

「ファミリア」を見た。

国籍、文化、境遇、家族が主軸で重いテーマと思ったら、
ただのバイオレンスとテーマがあちこち中途半端で
そんなアホな~の展開にうんざり。脚本がひどすぎる。
これでは、役所広司が可哀そう。とんでもない駄作。

映画三昧記2023年1月4日
●僕にも恋の光を。

「恋は光」を見た。

ずばり、面白いぞ!
理論派な青年を取り巻く、恋を定義するファタンジー。コミックの映画化。
もう、これだけで、勘弁してのくだりが、それがそれが、とんでもなく、
いやはや、どんどん引き込まれてしまう・・・。
出演者達がみんないい(特に西野七瀬がいい)、
ここまで面白い映画を見せられるとは・・・。
恋をテーマにした映画では、久々の快作!手放しでいい!
めっちゃハマりました、年甲斐も無く。とても大好きな映画です!マル!

映画三昧記2023年1月3日
●僕の新春初映画館は、ライヴ映画。

「中島みゆき 劇場版ライヴヒストリー2」を見た。

中島みゆきの各ライヴからの選曲15曲。
編集は歌のみで構成されている。ファンではないから知らない歌が多い、
少々飽きはくるが、中島みゆきの圧倒的歌唱力、見事なバンド演奏、アレンジと
聞き応えのある臨場感あふれるライヴでした。
新春早々、満足です。




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制作:chuei.jp
四日市中映シネマックス

STAFF: Setuo Watanabe  Namiko Tati  Tiaki Kobayasi  Mika Tutui
THANKS: Yasuo Itou  Yosiyuki Oota  Hiromitu Ootuka  Turukiti Suzuki  Tosimizu  Miki Nakamura